どうやって人の心を読み取るか その②

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昨日、人間は他人の心を理解するために”投影”を使っていることを話した。

しかし、この”投影”は90%くらいうまくいくが、10%くらいの誤認識を引き起こす。

では、その10%も含め、全ての人の心を理解するには何が必要か、語ろうと思う。

 
昨日の内容の続きを話していくことにする。

見てない方は、上記リンクを参考に。

 

まず、軽くおさらい。

我々人間は、相手の行動、表情を見たり感じたりすることで、

その人の心情を想像する。

 

例えばニコニコしている人を見たら、その人は”嬉しい”という感情だと判断するし。

いつもより元気がない人を見たら、その人は”落ち込んでいる”という感情だと判断する。

この、他者の行動や表情から相手の心情を類推する機能を、投影という。

 

一般的に、勘違いというものは、この投影の誤作動から生じる。

 

例えば恋人とデートをしたとき、

相手がいつもに比べあまり笑わず、喋りもしなかったとする。

そんな恋人を見ると、「デート、楽しくないのかな?」

「もしかして、別れたいのかな?」という想像をしてしまう。

 

もしかしたら、その原因は、

相手が直前に仕事中にミスをしていたからかもしれない。

あるいは、一緒に食べてるご飯が、口に合わないのかもしれない。

もしくは、前日遅くまで電話をしていたので、純粋に寝不足なのかもしれない。

 

しかし、いつものデートでは楽しそうにしているにも関わらず、

その日のデート中に楽しそうにしてくれなかった場合、

「自分のせいで相手を楽しませられてないのではないか?」

誤った投影を始める。

いわゆる、勘違いの始まりである。

 

さらに、この勘違いはどんどん悪化していく。

 

「自分のせいで楽しませることができないんだ」

と勘違いした自分は、

それをフォローしようと行動を始める。

 

いつもよりちょっと面白い話をしてみたりと、

気遣いを始める。

 

そして、その気遣いが、より一層相手に負担を与える。

 

その結果、お互いの心がわからなくなり、

コミュニケーションの崩壊が起きる。

 

では、そうしないためにどうすればいいか?

それは、たった一つに集約する。

投影の機能が完璧ではないことを意識的に認知すればよいのだ。

 

単純な話。

勘違いが無意識に行う投影の誤作動で起きるのであれば、

その無意識に行う投影を意識すればいいだけだ。

 

そうすれば、勘違いなんてするはずがない。

そうすれば、相手の心を読み間違えるはずがない。

 

そして、その一番の改善方法としては、

“相手の心を決めつけてかからないこと”を普段から意識すること。である。

 

大向はその意識をするために、心の中でいつも、

1個の事象に対して、常に100個の想像するように‼

と自分で銘じている。

 

例えば、朝の一番で子どもと出会ったとき、

その子の”おはよう!!”がいつもより小さかったとする。

 

そこで、「学校に来る前に、嫌なことがあったのかな?」

と、決めつけることは絶対ない。

100の想像をする。

 

「朝、家で怒られたのかな?」

「朝寝坊して、まだ寝起きなのかな?」

「風邪ひいて、体調悪いのかな?」

「のどが痛いだけなのかな?」

「登下校中に、へんな人にからまれたのかな?」

「昨日の宿題が、終わってないのかな?」

「学校に来づらい理由があって、憂鬱になってるのかな?」

「放課後、悪いやつに呼び出されてて、ビクビクしてるのかな?」

「恐喝されてるのかな?」

etc・・・

 

子どもが元気のない理由なんて、100以上簡単にでてくる。

学校の前に問題があるなんて、安易に決めつけられない。

学校に来てから、あるいはその瞬間に問題は起きてるのかもしれない。

 

だから、そのすべてを一度頭に呼び起こす。

決めつけたりせず、何パターンも思考する。

 

すると、まずは子どもの心を勘違いすることはなくなる。

 

そして、子どものどんな心情にも対応することができる。

 

元気が無いということで昼休みに呼び出して、話を聞いてみると、

「昨日の夜、喧嘩したお母さんが泣きながら出て行ってから、帰ってこないんです!」

なんて打ち明けられたとする。

 

そんなの、先生側もパニックになるに決まっている!!

 

でも、もしその子が元気のない理由を100パターン考えていて、

大なり小なりわからないけど、

家庭環境で何かあったのではと、自宅に電話していたら?

 

あるいは、それまでの生徒の言動から、

緊迫した状態を認知できていたとしたら?

 

ある程度はパニックになるかもしれないが、

そのパニックの度合いは、確実に減少させることができる。

 

そして、そのパニックを未然に防いだという経験は、

自分の記憶に101パターン目として記憶される。

これが、成長につながる。

 

今は、学校のイメージがわかりやすいので例に出したが、

対人関係もほとんど同じである。

 

友達、恋人がいつもより元気無いとき、

ニヤニヤしながら悪友に話を持ち掛けられたとき、

真剣な顔で先輩に呼ばれたとき、

申し訳なさそうな顔で後輩が訪れてきたとき、

我々は、100パターンの想像をする。

そして、相手の心を決めつけず、

全ての可能性を頭に置いておく。

 

そうすることで、

相手の話を引き出す中で、そのパターンが

50,30,10,5,と減っていき、

最終的に相手の気持ちを読み取ったことになる。

 

具体的な実践は難しいし、

小手先のテクニックにはなりえないけど、

個人的に使っている、相手の心の読み取り方についてでした。

 

さて、今日はここまで。

またの更新をお楽しみに!

 


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